９月は夜を楽しむ季節だから
月のパワーが満ちる時
月を近くに感じて
９月は“月の時”と言えると思います。
８月30日のスーパーブルームーンに始まり９月は十五夜があります。まさに日没が徐々に速まり夜の時間が長くなる頃。美しい月をゆったり眺めるのに良い季節…と言ったところでしょうか。
月と地球の関係は引かれ合いながらもちょうど良い塩梅（あんばい）で宇宙に浮遊しています。日本人らしい感性を育んでくれたのは“月”なんだよな…としみじみ思う９月です。この引き合いが、私たち人間をはじめ地球上の生物に大きな影響を与えていますね。月と植物と暮らしについて書いてみました。
中国の暦でも
【七十二候】
中国の暦でも季節の代わり芽を伝えています。９月８日は“白露（はくろ）でしたね。一年を72の季節にわった中国の暦七十二候では季節を美しい言葉で表現しています。
白露とは、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃のことを言います。降りた露は光り、白い粒のように見えますし日中の暑さも和らぎはじめ、だんだんと秋の気配が深まっていきます。
どうです？植物についた朝露が朝日を浴びてキラキラする風景を思い浮かべると涼やかな秋の風を感じませんか？
植物を飾る節句
９月にはもう一つ季節を区切る行事があります。それは日本の五節句の1つ“重陽の節句”です。
【重陽の節句】
日本には春夏秋冬の四季を彩る節句が存在します。
節句とは季節の変わり目を指し、無病息災、五穀豊穣（ほうじょう）、子孫繁栄などを願い、その季節に収穫できる旬のものをお供えしたり、食べたりして邪気を祓う行事を行います。これらの住管は平安時代初めに中国から伝わったとされています。
桃の節句やや端午の節句はよく聞けれど５つもあるの？とお思いかもしれませんが。
１月７日 お正月の七草
3月３日 桃の節句 桃
5月５日 単語の節句 菖蒲
7月７日 七夕の節句 竹（笹）
9月９日 長幼の節句 菊
こんな感じで植物に彩られるのが特徴です。
無病息災や五穀豊穣など、祈りや願いと共に植物を飾ったり食べたり、人の営みは植物と共にあるのですね。
９月は季節を感じる情緒を感じながら、古の“祈り”に触れる時間になりそうですね。
この記事を書いている人
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ガーデンデザイナー
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