日々のこと

広い花壇を少ないお花で見栄え良くするテクニック

意外と広い花壇で困っています

以前、「庭をつくる際にはメンテナンスのことも考え植栽スペースの広さやそこに植えるお花の量、種類も工夫しましょう」という記事を書きました。

庭のデザイン&メンテナンスについて:犬も喜ぶ庭づくり

庭に関する相反する二つの悩み

不思議なことがあります。

多くの方々の庭に関する悩みを聞いていると、反対の言葉を聞くことがあります。

「うちの庭は狭くて工夫の余地がないんです」

「うちの庭は広すぎて、何から手を付ければいいのか…」

 

どちらもご本人にとっては悩みですよね。
ですが、はっきり言うと広いのも狭いのも事象でしかないんですよね。

ご本人が庭にかけられる「時間」「労力」などの合理的な問題、そして夢や希望などの「想い」の部分との掛け合わせによって『良い』か『悪い』が決まるわけです。

単に「広い」か「狭い」かが問題なわけではないということです。やはり、どちらの場合でも「手間をかけないできれいに見える方法」テクニックが知りたいということですよね。

そこで、今日はもう一歩踏み込んだデザインテクニックについてお話ししましょう。

皆さんの庭づくりのサポートをしています

はじめてこの記事にたどり着いた方もいると思うので、まずは簡単な自己紹介。

プランツアートクリエーター®/園芸福祉士
ガーデンデザイナー/風水師

主に企業や事務所、店舗空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングをしている。
家があって暮らしがあって、人がいる…。
そんなことから、風と水を読む環境学として風水を勉強し現在に至る。

観相学ライフアドバイザー協会 認定講師
プランツアート合同会社 / みどりデザイン研究所

自己紹介|ごんだいらあやこ ガーデニング・庭づくり

お金ばかりを見過ぎると誤った選択肢を選んでしまう

わたしはガーデニング歴でいうと…20年くらい。仕事になってからは15年以上になります。
現在は、企業や店舗さんからイベントや事務所、店舗空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングの依頼を受ける仕事をしています。(セッション・相談・鑑定に関しては基本オンラインで行っています)

 

これだけ長期間園芸業界にいると、情報もたくさんいただきます。その中に、実はお金の情報はとても多いです。そしてお客さまからの相談に関しても、お金のことは多いです。
お庭をつくるもしくはリメイクの際、そして引っ越しの時などには“お金の話”は避けて通れません。一番多いのは、想像していた予算と実際の工事価格のギャップです。
はじめのうちは「想像もつかない!」という人がほとんどです。

わからない時の判断基準はお金にしてはいけません

人間はわからないものを判断する際に、「わかりやすいもの」に基準を求める傾向があります。

それが“お金”です。しかし、そこに注目しすぎると視野が狭くなりすぎます。これはいくらですか?が続くことになります。そこにポイントが移ってしまうと、手持ちのカードはどんどん失われます。解決策の選択肢が限りなくゼロになります。

…そして悲しくなります。
だから お金は「ある」「ない」で判断してはいけません。

必要なのは知識と経験からくる知恵

まずは丁寧に自分と対話しながら、思考の整理を行うことをお勧めします。その次に必要になってくるのが行動→失敗→改善→行動の回転です。そこで少しずつ精度を上げていきます。

ある一定の時間と“失敗経験”が必要になってきますが、“経験”は時間を積み上げれば誰でも得ることはできます。もしそれが難しい場合は、専門家といわれる方にご相談されるといいと思います。
やはり、経験の中には「植物に関すること」や「デザインに関する知識」が大切になってくると思うので、そのような感性をお持ちの方に一緒に考えていただくというのはアリだと思います。

見栄えの良い庭より、メンテナンスしやすい庭へ

ということで、
今回は庭の構成を考える際の一つのアイディアをお伝えしようと思います。
前回は、狭いと思っていた花壇スペースでもお花を植えると結構な量が必要になりますよね~というお話をしました。そのため年間のメンテナンス費用も考えた計画を立てましょう、ということで、宿根草と一年草のバランスでちょうど良い金額を算定するテクニックでした。

両方難しそうな場合

「金銭的に時間的にも…両方難しそうな場合」
金銭的にも厳しい、時間も確保するのは難しい。
なのにお庭の花壇スペース思ったより広かった(;^_^Aという場合は、こんなアイディアはいかがでしょう。
庭の中に部分的に少し大きめな「寄せ植え」を作成し設置するのです。

これは私の考え方なのですが。
植物は自然に伸び伸びと成長すると、自分の想像していた範囲を超えていくものです。自由ですからね。
そういう見せ方ももちろんOK。私はそれと同時に器という限られた空間の中での植物を育てることで、ある一定のコントロールをしながら庭の風景を作り上げることができると思っています。

できるだけ自然の法則に任せた管理法ももちろん好きです。
しかし、みんな働いて、子育てして、家事もして…など、他の色んな事に時間を使って生きています。
その範囲内でできるだけ効率のいい作業でそこそこの美しさを手に入れたいと考えるのももっともだと思うのです。

器の美しさとの組み合わせ方で表現できる世界も好きです。絵画のような世界観はそんなところから感じます。

メリットはそこだけではありません

木の高さは樹高、植物の高さは草丈といいます。
植物たちが美しい花を咲かせる高さは、それぞれの品種、性質によって異なります。
同じ品種で草丈や花がつく高さが全部違うという植物はありません。植物の高さも調節しやすいので、この高さでお花が咲いてほしい…という風景にも対応することができます。

「どこに?」「何を?」「どのくらい?」

こちらは、是非お庭をプランニングしてくださった方、もしくは植物に詳しい方にご相談ください。
まず、氣候・風土にあったもの。庭全体の雰囲気に合った器選び、それに合った色彩と花選びもあると思います。
近くの信頼できるお花屋さんでもいいと思います。ポイントはバランスです。

ありすぎ、足りない…を感じさせない感覚と大きさと量‼実際に感じてみてください。

やりたい人は迷わず進んでOK

逆に、自分でイメージを作れる方はどんどんチャレンジしてみてください。1回で上手くいかなかったとしても、少しずつ積み重ねることでどんどん良くなります。失敗すれば多少お金はかかりますが、それも勉強。

人生間違いなくまっすぐ進んだら得られるものも少ないし、何より面白くないじゃないですか!私もたくさん寄せ植え作りました。

失敗もたくさんしたけど、そのおかげで店でどんなお花を買うといいのか、この季節に買ってはいけない花、新潟では育たない花がわかるようになりました。知識だけでは頭に定着しないことを覚えていくことになったわけです。

《まとめ》

「寄せ植え」に関してはやってみよう~!でOKですが、地植えは少しその植物の特性などを調べてからのほうが、後の影響が最小限に抑えられるのでおススメです。広い場所だと強い植物と弱い植物が一緒になると、思いもよらない結果になります。

結果その後の処理が大変になります💦

こちらのGardenはそれぞはれのスペースで器や雰囲気、植え込む花はイメージを変えていますし、季節により全体のカラーリングも調整しています。

場所により背景も違うし、近くに植えてある植物の種類も違うので、印象に合ったものをチョイスしています。地植えと寄せ植えのバランスもすごく良くてリズミカルです。

番外編:花壇の形も少しづつ変えて

花壇の形で印象も変える “直と曲”の話

こちらの花壇は、芝との境もしっかり住みわけができています。芝に関してもメンテナンスしてもらっているので、美しさを保っているのかな…と思います。

植栽スペース(花壇)の形は、敷地の形、建物の形、全体の雰囲気を見ながら、偏り過ぎない形を考えました。これは現地の様子やその場で感じたインスピレーションも入ってくるので、文章で説明するのが難しい部分です。

単純に形や機能だけでなく、感性・感覚などもに加えて考えると第一印象は全然違います。ここは人間本来の“感じるチカラ”風水的要素も入ってくるのでなおさら説明しにくくなりますね。
ざっくり言うと、水と風と土のイメージ、視覚から入ってくる印象、空間全体とのバランスを見て直線と曲線を利用しています。

見せたいものと見せたくないものを分け、視線の遮断を試みています。きっちりはまらないパズルみたいなものです。一般の方がお庭をつくるのにこの感覚まで身につける必要は全くありませんが、「庭づくりをどのポイントで考えるか…」という基準が持てるといいですね。

参考になれば幸いです。

自分だけでは感覚をつかむことが難しい、という方に関してはご相談もお受けしていますので、興味がある方はご覧ください。セッションに関してはオンラインで現場を見せていただきながらお話できますので、現在全国からお問い合わせに対応させていただいております。(オンラインに関しては通信環境が整っていることを条件にさせていただいております)

*セッション・相談・鑑定(オンライン)はこちらをご覧ください▼

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はじめての庭づくりに関しては「サポートプログラム」にて皆さんと一緒に作っています。

オンラインも使いいながらイメージづくりから実際の植栽プランニング、そしてガーデニングを始めるまでに必要な要素をくみ上げていきます。

一緒にデザインプランニング図を作っていくプログラムです!
★工事に関しては必要な方にのみお話しています。

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それでは、素敵な園芸ライフを(^^♪

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