パキラの編み込みって作れるの?剪定とその時期:質問box
パキラの剪定について教えてください
みなさんの中にもパキラを育てている方も多いんじゃないですかね?
この時期すくすくと緑色の葉っぱを広げて涼しげですよね。とても育てやすい観葉植物ですし、たくさん流通しているのでテーブルサイズから大鉢まで…たくさんの商品が店舗で販売されています。開店祝い、新築祝い、引っ越し祝い…など、お祝いの際にも人氣が高い植物です。
お店にたくさん並んでいるということは、手に取る人も多く自宅やオフィス、店舗などで育てている方も多いということです。そうなれば、途中で悩みも出てくると思います。
今日は、そんなパキラに関するご質問をいただきましたのでご紹介します。
質問boxより
Q.
パキラさんの葉っぱを剪定したら細長くなってしまい、一度木化してる部分から切って別の鉢で育ててみました。
やっと根付いてきたのですが、そうこうしている間にまた元の木の枝がひょろ長くなってしまいそうです。質問①
この場合、どこから切るのが良いでしょうか?質問②
ここからあみあみパキラさんを作ることはできますでしょうか?教えて頂けますと嬉しいです🌴
パキラの剪定のポイントから
パキラは育て方のポイントを押さえると剪定の感覚が掴みやすくなる
ご質問ありがとうございます。パキラの剪定ですね。
画像がないので判断つかない部分がありますが、どのような状態か想像しながらお返事しますね。
「一度木化してる部分から切って別の鉢で育ててみました」ということですが、木質化部分が切り株みたいになっているタイプか、伸びた緑の枝が茶色く固くなった個体なのかということによって少し対応が変わります。
基本的にパキラはとても丈夫な植物なので、剪定しやすい植物です。…とはいえ、ポイントがありますので少しまとめてみます。
①剪定時期
成長が盛んな時期に剪定すること。
時期としては4~6月。これを外さないようにするといいでしょう。暑すぎると植物も弱るし水管理も難しくなります。②成長点があること
木質化した枝の所に節のようになっている直上で切ると、脇から芽が出てきます。
節がわかりにくい時でもよく見ると白いポチッとしたふくらみがあるところの上で切ります。
但し、他の葉っぱが残っているのか?枝が一本しかないのか?条件によって水管理が変わってきます。③成長点がないとダメ?
実は、成長点がなくても木質化している固いところを切った場合でも芽が出てくる可能性はあります。
成長点を自分で作るからです。そのくらい丈夫な植物です。
しかし、これにも条件があって、4~6月の最も成長が望める時期であること、そして水の管理が上手くできること…です。
俗に言う“丸坊主剪定”にする場合は、条件が良くて期間も1か月くらいで出るらしいです。④水管理
例えば、剪定後の個体が葉っぱがある状態でしたら、光合成もするし蒸散もあるでしょうし、たくさん水を吸い上げる力があるので、水分量が多少多くても対応ができると思いますが、葉が少ない…全くない時には水の吸い上げ力が減るので水やりで調整する必要があります。⑤環境
剪定後の置き場所ですが、基本的に光合成ができるくらいの明るい窓辺に置くのが良いでしょう。その他は暑くなりすぎない日陰の戸外で忘れないでいられる場所に置いて管理するのもOKです。雨などが直接当たると水分量が管理できないので屋根の下が良いです。日当たりの良い場所は避けて下さい。
質問にお答えします
以上のことを前提にご質問にお答えします。
■質問①
この場合、どこから切るのが良いでしょうか?
A.
「この場合」…という状態が判別できないのですが、木質化している部分を選定するならば、②③あたりを参考にしていただくと良いと思います。失敗したくないなら節の部分か成長点が確認できるところの上をカット。形を大胆に変えたい、または葉っぱが全然なくなる状態から成長点を創り出すところまでチャレンジしてみたい!!ということであれば、成長期4~6月にやってみても良いと思います。
“丸坊主剪定”の場合は、株が元氣で次の芽を生み出すエネルギーがあることが絶対条件です。例えばブヨブヨに柔らかくなっているような個体は向かないです。
■質問②
ここからあみあみパキラさんを作ることはできますでしょうか?
A.
「ここから」…というのがどんな状態かわからないのでできるかできないかは判断できませんが。編込みパキラを作るには曲げやすい柔軟性のある枝の状態で曲げながら組んでいきます。日光を当てて伸びた枝で組んでいくようです。(私はやったことがありません)ちなみに挿し木もやはり時期が良い時に行うのでタイミングが大切です。こちらは上級コースだと思いますが、チャレンジしてみても面白いと思います。
以上です。ご参考になれば嬉しです。
追加のご質問
Q.
写真の添付を忘れてしまい申し訳ありません、、丁寧なご回答、ありがとうございます!黄色で囲った枝だけがぐんぐん伸びてしまって、不恰好になっているのです..ピンクの線の辺りで切るのが良い、ということでしょうか?
A.
成長点よくわかりましたね。
もう少し早い時期ならもっと低いところでカットしても芽が動く可能性は高くなります。
4~6月の最も成長が望める時期は過ぎていますので、(現在は8月末)今の時期で絶対はありません。
葉っぱが生えて来るかどうかは、やってみないとわかりませんが画像で見る限りでは良い感じですよね。
他の葉っぱもありますし、芽も動いている様子なのでカットしてみても良いと思います。健闘を祈ります✨
この記事を書いている人
プランツアートクリエーター®/園芸福祉士
ガーデンデザイナー
ガーデニング歴でいうと…20年くらい。仕事になってからは18年以上になります。
現在は、企業や店舗からイベントや事務所、お店空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングの依頼などをいただいています。
1.「ガーデンサポート、相談」また2.「手相鑑定」に関してはオンラインと並行で行っています。オンラインを導入してからは、全国の方と繋がり、子育て中の女性からは、「オンラインはありがたい」とお声をいただいています。
長期間園芸業界にいるので様々な情報もいただきますので、皆さまにお伝えできればと思っています。役立つ情報があれば幸いです。
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