成長したラベンダーはどうすればいい?
一年の半分が過ぎるころ
植物の仕事というのは季節の流れに敏感に察知する仕事です。
今日は季節の話から入りましょうか。
昨日は二十四節氣の小暑。そして『七夕』でした。
二十四節氣とは一年を24等分し、その境界の日に季節を表す名称を付けたものです。
古代中国において考案されたものですので日本の季節とは少し合わない場合もありますけどね。
“小暑”(しょうしょ)とは、二十四節氣の11番目。六月節(旧暦5月後半から6月前半)の頃を指します。
約半分が過ぎた頃というわけです。
そして、梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃となります。日本の場合は、6月末で半年晦日ということで、神社には『茅の輪くぐり』が設置されていることも多かったと思います。
季節と時間を目で見てわかりやすく感じられるタイミングですね。
この時期に見頃を終える皆さんの好きな植物“ラベンダー”のお手入れ方法など、お話したいと思います。
…まずは自己紹介から。
この記事を書いている人
プランツアートクリエーター®/園芸福祉士
ガーデンデザイナー
ガーデニング歴でいうと…20年くらい。仕事になってからは18年以上になります。
現在は、企業や店舗からイベントや事務所、お店空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングの依頼などをいただいています。
ガーデンサポート、相談・鑑定に関してはオンラインと並行で行っています。オンラインを導入してからは、全国の方と繋がり、子育て中の女性からは、「オンラインはありがたい」とお声をいただいています。
長期間園芸業界にいるので様々な情報もいただきますので、皆さまにお伝えできればと思っています。役立つ情報があれば幸いです。
ラベンダーも花が終わりの季節に
この時期に花の盛りを迎えるのがラベンダーです。
最近、この植物を育てる方も増えて、この時期になるとご質問をいただきます。
今年はリアルの植栽イベントも増えたので、メールやチャットではなくリアルでお話をいただくことが増えましたね。
こちらの画像はお客様の庭です。
4年目の株ですが、大きく成長しています。耕しているわけでもなく、追肥をまめに与えているわけではないのですが、順調に成長している様子がうかがえます。
成長したラベンダーはどうすればいい?
こんな風に成長したラベンダー。
・花が終わったら次はどうすればいいですか?
・プランターで町内に一年草と混ぜて植えたのですが、終わったらどうすればいいでしょう?
こんな質問をいただいたので、作業や施肥の面などをお伝えしたいと思います。
まずは、ラベンダーに関するポイント、肥料の面からお話をしていきましょう。
ラベンダーの肥料ってどうしてます?
ラベンダーに限らずハーブ類全般に言える事なのですが、どちらかというとあまり肥料を必要としない植物です。
そして、冬を越す株に対して特に寒肥を施す必要もありません。
最初に植え付けるときや植え替えのときには、地面やプランターに元肥を1回施してください。
あとは、追肥として新芽が変化を始める3月ごろと、真夏の暑さが一段落した9月ごろの2回与えるのがおすすめです。
3月に与える追肥は生育が盛んになる時期に備えるためのものであり、9月に与える追肥は夏の暑さで疲弊した株の勢いを復活させるために必要になります。
それぞれに理由があることを理解するとインプットしやすいですね。
肥料が多すぎるとかえって枯れやすい
ラベンダーはうまく育てれば花が多く咲く植物です。
そのため、花を咲かせるためには肥料がたくさん必要なのではないかと考えてしまうかもしれません。
しかし、実際には一般的なハーブと同様に、肥料はあまり必要ない花なのです。
それどころか、ラベンダーは肥料が多すぎるとかえって成長に支障をきたしたり、枯れてしまったりすることもあります。
窒素分が多い肥料を与えすぎると葉が茂りすぎてしまうことに加え、肥料が多すぎると花穂に付く花の数そのものが少なくなり、あまり開花しません。
(肥料に関しいては構成要素によってどの部分の栄養になるかがが変わります)
また、ラベンダーは肥料を与えすぎると“肥料焼け”という症状を起こしてしまうことが多い植物です。※肥料焼けとは、与えた肥料に含まれている成分が根や葉をはじめとした植物の成長を阻害してしまうことで、酷くなると枯れてしまう場合もあります。
食べ過ぎや飲み過ぎで人間が体調を崩すことがあるように、植物も一氣に肥料が入ってきたり、肥料の濃度が濃くなったりすると、処理しきれずに状態になんらかの影響が出てくるのです。
肥料焼けの症状としては、以下の通り。
葉が縁のほうから焼けたように茶色くなってくる。
肥料の成分が濃すぎると植物が水分を十分吸収できなくなる。
成長がストップしてしまうこともある。
追肥は芽が動き出す春と、暑い夏を乗り切った株を回復させる秋の2回与えるだけでよく、夏場は施肥を控えるようにします。
肥料より作業
…ということで、
夏場のラベンダーは、「肥料より作業」ということで、伸びた花穂のカットや生い茂った葉の部分の剪定作業を中心にしていきましょう。
ラベンダーは葉っぱが細いですが どんどん茂っていくので、日本の高温多湿の環境だと蒸れて葉っぱが黒くなっていきます。
それを避けるためには、こまめに花がらを積んで、花が終わったら株自体を2/3くらいになるように、剪定しましょう。
その時に部分的に下から枝をカットして、風通しを良くする工夫もしましょう。その際によく見てみると、枝の部分から次に成長する小さな葉っぱが出てきているのを確認できると思います。
できるだけ下の方から葉っぱを出してもらい、バランスの良い形を保っていくのも大切だと思います。
花も上手に利用して(^^♪
花が終わった時にカットして処分するのももちろんですが、ラベンダーの価値は「花の持つ素晴らしい香り」だと思います。
ラベンダーは袋状の花の中に香り成分を閉じ込めています。なので、完全に開花してしまうと香りは出てしまいます。
そこで、完全に開花する直前の粒状の状態の時に摘み取って加工すれば、様々なクラフトに利用できます。
今回は『ラベンダースティック』を画像でご紹介していますが、もっと簡単な方法もあります。
ラベンダーの花穂を刈り取り、部屋で吊るして乾燥させたものを、手でしごいて粒を枝から外すだけの作業でしたら小さなお子さんでもいできます。それを集めて匂い袋を作ったり、お茶パックに詰めてタンスの中に入れるだけでも虫よけになります。
様々な楽しみ方があるのもラベンダーの魅力です。
ラベンダーはうまく育てれば初夏になると次々と花を咲かせ、いい香りを漂わせてくれます。
肥料が少なくても育つ植物であるため、それほど植物を育てるのが得意ではないという人でも栽培しやすい花ですので、是非チャレンジしてみてくださいね。
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