庭のデザイン&メンテナンスについて:犬も喜ぶ庭づくり
すごく前のことみたいのことみたいですが10月のことなんですよね。秋の庭づくりのご紹介です。
庭づくりでメンテナンスはとても大切
この記事を初めてご覧になった人もいると思うので、まずは簡単な自己紹介です。
この記事を書いているわたしはガーデニング歴でいうと…20年くらい。
仕事になってからは15年以上。
現在、企業や店舗さんからイベントや事務所、店舗空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングの依頼を受ける仕事をしています。(セッション・相談・鑑定に関してはオンラインで行っています)
これだけ長期間園芸業界にいると、情報もたくさんいただきます。その中でも、実はお金の情報はとても多いです。
お庭をつくる際もしくはリメイク、引っ越しにはお金の話は避けて通れません。一番多いのは想像していた予算と実際の工事価格のギャップです。…というか、はじめのうちは「想像もつかない!」という人がほとんどです。ここは丁寧に説明しながら、ご自分やご家族の中で大切にしたいものを見つけていけるように一緒に考えていきます。
犬も喜ぶスペース
こちらのお宅にはかわいいワンちゃんがいます
こちらのワンちゃんは目がクリっとしたかわいい子です。
なので、この子が走りやすいように、中央部分はあまり障害物を作らず走りやすいデザインになっています。
庭=芝生。ワンちゃんを思い切り走らせてあっげたい!そんな感じでしょうか。(それだけではありませんが)
植栽スペースの考え方
植栽スペースはぐるっと回りを巡る感じに配置してあります。
ただまっすぐのラインで細長い花壇では面白くないので、ちょっとずつ形や角度を変えて家の中からも外からもお花の存在を感じられる作りになっています。起点は家のダイニングキッチン。
ここはちょっとしたポイント。どこに立って庭を眺めることが多いのか?何度も話し合いで確認するところ。
元から植えてあるものを活かしたい
実は、私がお声をかけていただく案件の場合、真っ新な土地からデザインをくみ上げていく現場のほうが少ない状態です。
なぜなら、住宅をデザインした建築士さんや、住宅メーカーさんが“樹木をプレゼントする”という場合が多いからです。
それは、「家を建てたからには、緑ある暮らしを楽しんでほしい」という氣持ちからなので、とても素晴らしいことなのですがお客さまは素人なのでその先を繋げていくのが難しい、というのも現実です。
こちらのお宅も「庭に樹木が3本」だけ並んで植えられている状態で、“植物はどこにでも植えられる”というアバウトな感じになっていました。
【どこでもいいよー…は、どうしたらいいかわからない】
これは、今まで多くの方のご相談を受けてきて実感しています。
デザインに関してはクライアントさんはプロではないので、どうしたら素敵に見えるのか?植物の手入れがしやすい配置とかは、なかなか自分の中から引き出してくるのは難しい状態だと思います。
ガーデニングなんだから、自由に植物植えればそれなりになるんじゃないの?…は、かなり乱暴な考え方です。
たかが植物と言われるかもしれませんが、性質や命の育み方、終わり方、次の世代への引き継ぎ方、成長スピード、必要な空間…などなど違います。
ある程度、手入れのしやすさなどが考慮しアウトラインだけでも作ってあげないと、無秩序のまま植物がはびこって、移動も不可。処分するかそのまま突き進むしかなくなります。だから計画やデザインはとても大切になってくるのです。
一生住む家ですので、氣に入らない場所が出てくると氣持ちも沈みがち。
せっかくの空間なので住みにくくなってしまうのは避けたいですよね。
全体のコンセプトデザインは大切
だから、全体のコンセプトを決めて植物の世界を決めることが、重要です。
✓見た目もスッキリ違和感がないこと
✓手入れがしやすいこと
✓自分の好みであること
解決方法はそれぞれ
今回は「植えてある樹木は活かしたデザインにしてほしい」…というご要望でしたので、逆に 樹木の周囲を枕木で囲み花壇風に仕上げました。そうすることで、樹木の世界と芝の世界、通路をすっかり分けることができました。
花壇と植えるお花の種別と量
樹木と芝がメインというアウトラインは決まりました。
なので、次は「花壇は色んな植物を植えたいです!」という話になります。色が欲しいので、そういう意見になって当然です。
メンテナンスにかかる金額を計算していますか?
…しかし、今度はその先のことを考えます。
敷地の内側に作成された細長い花壇を全部植物で埋めるとなると、毎回結構な植物代金が必要になります。ここの部分の経費についても考えないといけません。
ちょっとしたスペースに花を植えたいと思い、お店で花苗を購入してきた時「なんか足りないな…」と思ったことはありませんか?感覚でお花を購入すると大体足りなくて、もう一度買いに行くことになります💦そんな経験をしたことがある方も多いでしょう。
花壇に「一年草」をちゃんと植えていこうとすると、結構な量になります。(私も含め多くの方がお花を少なく見積もりすぎです)
一年草は花は鮮やかで美しいですが、花期は短く4カ月~半年ごとに植え替えないといけません。年間2~3回転入れ替えることを考えるとコストの面もバカになりません。
花の種類を考える
「じゃ、宿根草ってどうなんですか??」
「植えっぱなしでいいんですよね??」
確かに宿根草は毎年出てきます。しかし、ずーっと年間を通して花を咲かせるわけではありません。ここもポイントです。
きちんと花が咲く時期、葉っぱが美しい時期、成長スピードや必要なスペースなどを考えて、どのくらいの時期にこんな景色になるというのを考えないで植えると、暴れたり蒸れてしまったり。
花が咲いている感覚が感じられない庭は、「手入ればかり大変な庭」になってしまいます。
全体の風景の計計算して植えていかないと雑草が生えているみたいにしか見えない…という場合もあります。
せっかくですから、お花を楽しめる庭にしたいですしね。さらに手入れは最小限に、お財布にも優しい状況に持っていきたいですね
メンテナンスは考え方とライフスタイルで決める
まとめになりますが、
伸びた時、予想以上に成長した時などは、しっかりメンテナンス作業をしていかないと荒れた状態に見えます。メンテナンスをできる時間がある、または「手入れをするのが好きだ」という方は少しずつこの世界に移行していけたら十分楽しめると思います。(逆にやることは増やすくらいが良い人もいますものね)
しかし、子育てや仕事で忙しい方は最初から難易度をあげると、後々苦しくなってしまうので、それはもったいないな…と思うのです。なので、自分がどれだ家の作業ができるのか?というのを考えてから、植物の購入や植え込みをしたほうがいいです。
あとは、宿根草は基本的に価格が高めです。まとめて買うと結構な金額になります。(その後はメンテナンスに移行するので買い足す金額は抑えられますが)
そんなことを判断基準にして宿根草、一年草、多年草のバランスを考えるといいと思います。
参考になれば幸いです。
まったく自分ではその感覚をつかむことが難しい、という方に関してはご相談もお受けしていますので、興味がある方はご覧ください。セッションに関してはオンラインで現場を見せていただきながらお話できますので、現在全国からお問い合わせに対応させていただいております。(オンラインに関しては通信環境が整っていることを条件にさせていただいております)
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それでは、素敵な園芸ライフを(^^♪
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