日々のこと

フリーランスとインボイス:植物と仕事 幸せコラムvol.60

【フリーランスとインボイス】
今回は会計の話です。
フリーランスの会計については
以前、AI時代のクラウド会計の
お話しましたね。

今日は、2023年10月から始まる
「インボイス制度」について
今の段階でわかっていること
についてお話しておこうと思います。

私がこの制度のことを知ったのは
3年半前のことでした。
税理士の先生からセミナーを開催してもらい
「インボイス制度が始める準備に入った」
という話を聞いたのです。
その頃は「まだまだ先の話」という感覚でした。

 

そもそも、私が起業した時にはすでに
消費税は5%の時代でした。
請求書には5%の消費税の欄を作り
お客さまから消費税を含んだ合計金額を
いただくのが当たり前でした。

そして、特例措置があるから売上が
1000万円に届かない場合は
納税の必要ないし…と、消費税に
関してはどこか他人ごとで。
たくさん稼ぐ人が関係してくる
税金なんだ…と氣楽に構えていました。

でも、今から思うと言葉は“特例措置”ですよね。
特例ということは「いつかはやめますよ」という
意味で、恒久化されるものではない
という意味です。

日本ではじめて消費税が導入されたのは
1989年(平成元年)4月1日でした。

この時のことをリアルに覚えている世代の
人たちはどのくらいいるでしょう。

導入されてから約30年以上です。
平成の歴史とともに歩み続けた消費税は、
若い方々にとっては物心ついた頃から
存在していた税金であり、無い時代が
想像できないくらい身近なものとなっていますよね。

今やあたり前のように存在している
消費税ですが、30年前の導入当時
世間は大変な騒ぎとなっていました。

一般の人は支払いに税金が
上乗せされる苦痛から、大反対。
そして、事業者はその当時から
「いずれは特例措置は撤廃されていく」
というのをみんな知っていたから。
必死になって反対したのだと思います。

 

面白い資料を入手しました。
文字が小さくて見にくいかもしれませんが
この一覧表をご覧ください。
消費税が導入された当時は免税点制度の金額が
3000万円だったことがわかります。
簡易課税制度においては運用上限は5億円です‼
「中小事業者の皆さんには影響は全くありません」
というスタンスで始まった制度だということが
書類の面からもわかります。

そこから税制を改正するごとに少しずつ金額は
変更され…ついにインボイス制度でどの業者も
もれなく消費税を納める時代に突入してきました。

これを聞くと、こんな感想を持つ
方がいるかもしれません。
インボイスって消費税を
納めるための制度でしょ?
消費税って消費者から預かっている税
なのだから事業者が国に納めるのが当たり前
だよねぇ~。
一般の方はこんな風に思うでしょうね。

しかし
中小企業や個人商店の皆さんは
様々な事情ですぐに値上げが
できない時でも一定の率で
自動的に消費税を計上し
合法的に売上として収益計上
してきた経緯があります。
今後インボイス制度が始まると、
そのような部分からも自動的に
お金が吸い取られていく感覚に
なるのも無理はないと思います。

そして、これは一般の人も決して
無関係ではいられないのです。
事業者の収益が減るということは、
その次にやってくるのは商品・サービスへの
税金分の価格転嫁です。
すなわちこれからすべてにおいて
値上げの波がさらに強くやってくる
ということです。
エネルギー価格、原材料の価格が
上がっているこのタイミングに更に…です。
だから、誰もが無関係ではないのです。

…で、ちょっと悪質と言うか、
イヤらしいな…と感じるのは徴収の
仕組みです。
人間関係や仕事を発注する立場の
事業者との関係性の中で、結局は
この制度を登録しないと不利になる
という流れに仕向けている点です。

登録自体は事業者の事由なんですよ。
でもね。元請けの会社さんから
「インボイスやらないの?やらないと
ウチが倍払わないといけないんだよね~」
と言われたら…登録しないわけにはいかないでしょ。
どんなに解説の冊子に
「元請けが事業者に制度加入を強制してはいけない」
と書いてあったとしても…です。
自然と圧力がかかってくるのが想像できます。

どうせなら、
全事業者対象でスタートするならスッキリするのに。
でも、個人のお客様しか相手にしていない
美容院やサロン、ペット関連事業などを営む
店舗さんなどは、誰からも登録を促されないので
「ウチはしないよ~」って言っていました。

反対にイラストレーターさん、ライターさんなど
大手の出版社さんや企業さんからの仕事しか
ないような業態の方は、最初から登録しないと
仕事がなくなる状態だと話していました。

結局この制度に登録しないと仕事が減る
だから選ばなくてはいけなくなるという心理操作
が組み込まれている点が氣持ち悪い。
巧妙なからくりで人と人の信頼関係をお金で
切り裂くような…そんな後味の悪さを感じます。

 

では、私はどうするのか?
先日、税務署に法人格で登録用紙を提出しました。
理由はただ一つ。
関係会社の方々と円滑に仕事をするためです。
あとは、
今後国税庁が仕組んでくるであろう次の作戦は、
個人事業主でインボイス登録していない
事業者を狙い撃ちにするような制度になる
と考えられるので、そんな戦いにエネルギーを
使うのは避けたいという考えです。

そんなところにエネルギーを使うなら
お客さまが喜ぶサービスをきちんと開発して
正規の価格でちゃんと売上を上げる。
そしてきちんと納税したうえで、税の勉強も
怠らずに行い、合法的な節税対策で目に見える
形で残していく方法を探す…。
こっちのほうが健全で氣持ち的にも揺れずに
すみます。(あくまでも私の考え)

このように制度が大きく変わる時は
ある意味自分が大きく変われるチャンスなのです。

お金に振り回されるのではなく
お金を上手く回せるようになるために。

規模はどうあれ、
自分の事業を持つこと。

そして、事業の経理について深く知ること。
これが、お金の流れを強くする方法です。

*こちらは「プランツアート・ラボ」『植物と仕事 幸せコラム』として2023年3月に配信した内容です

 

この記事を書いている人

プランツアートクリエーター®/園芸福祉士
ガーデンデザイナー/ガーデン風水アドバイザー

主に企業や事務所、店舗空間の緑化を依頼されたり、個人邸のガーデンデザインやプランニングをしている。
家があって暮らしがあって、人がいる…そんなことから、風と水を読む環境学として風水を勉強する。
(観相学ライフアドバイザー協会 認定講師)

自己紹介|ごんだいらあやこ ガーデニング・庭づくり

 

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飲食関係、絵本作家、アレンジメント教室講師、

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